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白夜行:日文版-第35章

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 正晴は先輩の後ろに立ってモノクロの画面を見た。そこには細かい升目が並んだ三つの画像と、潜水艦を模した剑长盲皮い俊
 この画面には見覚えがあった。『サブマリン』と、彼等が呼んでいるゲ啶馈:5驻饲堡螭扦い胂嗍址角彼灓颉O力早く撃沈しようとするものである。三つの座標に現れるいくつかのデ郡椤⑾嗍证挝恢盲蛲茰yするというところが、このゲ啶螛Sしみどころだ。もちろん攻撃に手間取っていると、敵にこちらの位置を悟られ、魚雷攻撃を受けることになる。
 このゲ啶稀⒄绀郡恋诹芯渴窑窝却笱г荷⒆苑证郡沥窝芯郡魏祥gに作ったものだった。プログラムを組むのも、それを打ち込むのも、すべて共同作業で行った。いわば裏の卒業研究といえるものだ。
「これがどうかしたんですか」と正晴は訊いた。
「よう見てみろよ。俺らの『サブマリン』と、ちょっと摺Δ浃恧
「えっ」
「たとえば、この座標を表す模様とか。それに潜水艦の形もちょっと摺Α
「あれ?」正晴は目を凝らして、それらの部分を観察した。「そういえばそうですね」
「変やろ?」
「ええ。誰《だれ》かがプログラムを書き換えたんですか」
「ところが、そうやないんや」
 美濃部はコンピュ郡蛞坏━辚互氓趣工毪取⒑幛嗽O置してあるカセットデッキのボタンを押し、中のテ驻蛉·瓿訾筏俊¥长违互氓去钎氓弦魳Sを聞くためのものではなく、パ渐圣耄骏偿螗豫濠‘タの外部記憶装置だった。平たい円形の磁気ディスクに記憶させる方式をIBMがすでに発表しているが、パ渐圣耄骏偿螗豫濠‘タのレベルでは、まだカセットテ驻蛴洃浢教澶趣筏剖工Δ韦髁鳏扦ⅳ搿
「これを入れて、動かしてみたんや」美濃部はテ驻蛘绀艘姢护俊
 テ驻违飑‘ベルには、『マリン?クラッシュ』とだけ書いてあった。手書きではなく、印刷されたもののようだ。
「マリン?クラッシュ? 何ですか、これ」
「三研の永田が貸してくれた」と美濃部はいった。三研とは第三研究室の略だ。
「どうしてこんなものを?」
「これや」
 美濃部はジ螗氦违荪饱氓趣槎ㄆ谌毪欷蛉·瓿訾工取ⅳ丹椁摔饯长檎郅戤挙蓼欷考埱肖欷蛞脧垽瓿訾筏俊kj誌の切り抜きのようだった。彼はそれを広げた。
 パ渐圣耄骏偿螗豫濠‘タ用ゲ喔鞣N通信販売いたします――そういう文字が目に飛び込んできた。
 さらにその下に、製品名とそのゲ啶魏唴gな説明文、そして価格を記した表が付けられている。製品は全部で三十種類ぐらいあった。価格は安いもので千円ちょっと、高いもので五千円強というところだ。
『マリン?クラッシュ』は表の中程にあった。ただし、他のものより太い文字が使われ、おまけに『面白度★★★★』と説明文にはある。太い文字で書かれているものは、他にも三つほどあるが、星が四つ並んでいるのはこれだけだった。販売主が、強く売ろうとしているのがよくわかる。
 売っているのは、『無限企画』という会社だった。正晴は見たことも聞いたこともない社名だった。
「何ですか、これ? こんな通信販売をしているところがあるんですか」
「最近時々見かける。俺はあんまり気にとめてへんかったけど、三研の永田は前から知ってたそうや。それでこの『マリン?クラッシュ』のゲ嗄谌荬长椁巫鳏盲俊亥单芝蕙辚蟆护人皮皮毪螭恰荬摔胜盲皮郡椁筏ぁ¥恰⒅旰悉い恕ⅳ长长刈⑽膜筏瀑I《こ》うた者がおったから、試しに借りてみたんやて。そうしたらこのとおり、中身がそっくりやろ。びっくりして俺に知らせてくれたというわけや」
 正晴は唸《うな》った。何がどうなっているのか、さっぱりわからなかった。
「どういうことでしょう」
「『サブマリン』は」といって美濃部は椅子にもたれた。金具のきしむ音がぎしぎしと鳴った。「俺らのオリジナルや。まあ、正確にいうとマサチュ互氓膜窝鳏盲骏博‘ムを下敷きにしてるんやけど、俺ら独自のアイデアで成り立っていることは間摺い胜ぁ¥饯螭圣ⅴぅ钎ⅳ颉⑷瘎eの人間が、別の場所で思いついて、しかも形にしてしまうなんていう偶然は、ちょっとありえへんのとちがうか」
「ということは……」
「俺らの中の誰かが、この『無限企画』っていう会社に、『サブマリン』のプログラムを流したとしか考えられへん」
「まさか」
「ほかにどういうことが考えられる? 『サブマリン』のプログラムを持ってるのは、作ったメンバ坤堡恰ⅳ幛盲郡胜长趣扦纤摔速Jさへんことになっているんやぞ」
 美濃部に問われ、正晴は黙り込んだ。たしかに、ほかに考えられることなどなかった。現実に『サブマリン』の類似品が、こうして販売されているのだ。
「みんなを集めましょうか」と正晴はいってみた。
「その必要があるやろな。もうすぐ昼休みやから、飯を食うたらここに集まることにしょうか。全員から話を聞いたら、何かわかるかもしれへん。もっとも、張本人が嘘をつかへんかったら、の話やけどな」美濃部は口元を歪め、金縁の眼鏡を指先で少し上げた。
「誰かが抜けがけして、あれを業者に売ったなんて、とても考えられませんけど」
「中道がみんなを信用するのは勝手や。けど誰かが裏切ったのは確実やねんからな」
「わざとやったとはかぎらないんじゃないですか」
 正晴の言葉に、大学院生は片方の眉を動かした。
「どういう意味や」
「本人が知らないうちに、誰かにプログラムを盗まれたということも考えられます」
「犯人はメンバ浃韦Δ啤ⅳ饯沃埭辘摔い肴碎gというわけか」
「そうです」
 犯人という言い方には抵抗はあったが、正晴は頷いた。
「どっちにしても、全員から話を聞く必要があるな」そういって美濃部は腕組みをした。
『サブマリン』の製作に関わったのは大学院生の美濃部を含めて六人だ。その全員が昼休みに第六研究室に集まった。
 美濃部が事の次第を皆に報告したが、やはり誰もが心当たりはないといいきった。
「第一そんなことをしたら、こんなふうにばれるに決まってるやないですか。それがわからんほどあほやないですよ」四年生の一人は、美濃部に向かってこういった。
 また別の一人は、「どうせ売るなら、自分たちの手で売りますよ。みんなに相談してね。だって、そのほうが絶対に儲《もう》かるから」といった。
 プログラムを他人に貸さなかったか、という伲鼏枻蛎罎獠郡筏俊¥长欷摔膜い皮先摔窝⒂堰_を撸Г肖护皮浃毪郡幛恕⒍唐陂g貸したといった。だがいずれも当人がその場におり、プログラムの眩uを作る暇はなかったはずだと断言した。
「すると、あと考えられるのは、誰かのプログラムが勝手に持ち出されたということか」
 美濃部はいい、プログラムの入ったテ驻喂芾恧摔膜い迫珕Tに尋ねた。だがそれを紛失したといった者はいなかった。
「全員、もういっぺんよう思い出してみてくれ。俺らでなかったら、俺らの周りにいる誰かが、勝手に『サブマリン』を売り飛ばしたということなんやからな。で、それを買い取った奴が、堂々とそれを売って商売しとるということや」美濃部は悔しそうな顔でそういい、皆を見回した。
 解散した後、正晴は自分の席に戻って、もう一度記憶を確認した。だが少なくとも自分のテ驻lかに持ち出された可能性はないという結論に達していた。彼は他のデ郡毪盲骏譬‘プと一緒に『サブマリン』のテ驻狻ⅳ栅坤螭献哉位我訾筏摔筏蓼盲皮い搿3证脸訾筏繒rでも、常に手元からは離さなかった。研究室にすら放置したことは全くない。つまりほかの誰かが盗まれたとしか考えられなかった。
 それにしても、と彼は全く別の感想を今度のことで持っていた。自分たちが撸Г帜康膜亲鳏盲骏抓恁哎楗啶ⅳ长螭胜栅Δ松虊婴摔胜毪趣先激铯胜盲俊¥猡筏筏郡椁长欷稀⑿陇筏ぅ鹰弗庭工胜韦猡筏欷胜えD―。

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[#ここで字下げ終わり]

 正晴が唐沢雪罚Г紊ちⅳ沥摔膜い扑激こ訾筏郡韦稀⒗褡婴卧挙蚵劋い皮榘朐鲁踏Uった頃だ。中之島《なかのしま》にある府立図書館で、友人の眨伽猡韦烁钉悉盲皮い胱钪肖坤盲俊S讶摔趣いΔ韦膝ⅴぅ攻邾氓暴‘部の同期で垣内《かきうち》といった。彼はあるレポ趣驎郡幛恕⑦^去の新聞記事を眨伽皮い俊
「ははは、そうやそうや、あの頃や。俺もよう買いに行かされたわ、トイレットペ雪‘」垣内は広げた縮刷版を読み、小さな声でいった。机の上には十二冊の縮刷版が載っていた。昭和四十八年七月から四十九年六月までの分で、一か月ごとに一冊に纏《まと》めてある。
 正晴は横から覗き込んだ。垣内が読んでいたのは、四十八年十一月二日の記事だ。大阪の千里ニュ骏Ε螭违供‘パ蕞‘ケットで、トイレットペ雪‘の売場に約三百人の客が殺到したとある。
 いわゆるオイルショックの話だ
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